2016年1月2日土曜日

あけまして御目出度う


正月はなにもしていない。正月料理を作って、ぼんやりねていた。年越しは家にいた。紅白みて、まあはやめに寝ようと思って布団に入ったが、こんな日は電車も夜通し動いているのにと思うと、途端に惜しくなり眠れなくなった。神社にいる人や、集まって年越しパーティーなんぞをしている人々の賑やかな声や足音が、枕元で聴こえてくるようだった。

去年はいろんなことがあった。激動の1年であった。いろんなことが変わった。近頃はいろんなことが変わり果てた生活にも、ほとんど慣れてきている。慣れて、今日無事正月を迎えた。呑気に餅など食べている。
こうしてあたりまえのように過ごしていると、ついさっき「いろんなことがあった」と書いたばかりではあるが、ほんとはいろいろなんて無かったのではないかと思えてくる。あったとしてもせいぜい1こか2この事で、ただただ普通に時がながれて、変わっただけなのかもしれない。

今年はどうなるだろう、またいろんなことが起きて、かとおもいきや結局なんでもなく終わるのだろうか。あとから思えばなんでもないのに、やってる間はなんで毎度毎度しんどいのであろう。

今年これからあるかもしれないいろんなことや、時がへらへらと過ぎていくなかでそれが掻き消され風化されていく空虚さを想像していたら、息苦しくなって結局正月からよく眠れなかった。


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