十月二日
十月に入りしゃっきりと寒くなった。去年もたしかそうだった。針のような冷たい雨が降って。それからは地獄みたいな日々だった。
十月三日
家の中が百合の匂い。祖母の命日が近い。
十月四日
涼しくなってきたので、節約と健康のためまた仕事にお弁当を持っていくことにしている。弁当箱をこわしてしまったのでちっちゃいタッパーにおかずを入れておにぎりを別で持っていく。おかずは週末に作り置きか夕飯の残り及び冷凍食品がすべてで朝に調理を行うことはまずない。面倒だから。いわゆる超手抜き弁当。なのでなるべく人には見られたくないんだけど、今日はたまたま見られてしまい酒のつまみセットみたいと言われてしまった。恥ずかしかったし、言われてみればほんとにそんな感じだったので、次からはなんかお弁当っぽいものも入れようと思い帰りにミニトマトとアンパンマンポテトを買った。アンパンマンポテトの期待値が高い。アンパンマンポテトさえあれば、もう誰も私の弁当を酒のつまみ弁当だなんて思いもしないだろう。なんならキャラ弁と呼んでもらってかまわない品になる。明日のお弁当が楽しみ。この歳になってアンパンマンポテトでこんなにわくわくすると思わなかった。
十五夜団子の代わりに葡萄。
十月五日
田園調布のあたり、散歩するのにすごく良い。東京の暮らしがきちんと根付いてる気がする。それから外苑のあたりも良い。最近行ってないので、久々に歩きたい。昔、外苑らへんをひとりで散歩していたときに、上品なおばあさんが、目の真っ赤な白ウサギを連れてゆっくり歩いてるのに遭遇したことがある。ずいぶん大きなウサギで、どきどきしながら見ていたら、ウサギもまた赤い目でじっとこちらを見返してきたのだった。あのとき、ウサギと見つめあっている間、目線を動かそうにも動かせなくなって、時間がとまったような気がした。おばあさんが笑って、それで時間が戻った。あれって夢だったのかもしれないな。高3の冬の出来事。
ちなみに眠すぎて今日はお弁当おにぎりだけだったのでアンパンマンポテトは来週から。
十月六日
時々、何もしてないのに犬にめちゃくちゃ攻撃されるときがあって、今日はスーパーの前で飼い主の買い物を待っているらしい小型犬に物凄い剣幕で吠えられ、飛びつかれそうになった。それはもうリードがぶち切れそうな勢いで、顔も般若みたいになっていた。怖かったので謝って逃げた。前を通っただけなのにな。私の前世は犬殺しかなんかなのかな。犬すきなのにな。
犬に動揺して夕食の買い物もままならず。
十月七日
土曜の昼食がそうめんや冷やし中華からあたたかいうどん、そばに。きょうはきのこそばにした。きのう犬に動揺しながらたくさん買ったきのこたち。
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